石が美しいこと、石が美しいと思えることに感謝。 あの海岸で石拾い、最後の石修行。 |思い出その百三十一|

2023年6月24日。

いつもの、あの海岸へ行く。
気づけば石拾いを始めて十年ほど経っていた。
いつまで続けるんだこの石修行を。

 

チュンチュンチュチュン

 

石拾いの旅|あの海岸

早速、海岸に行き石探しを始める。

ただ、何度来ているのだろうか。
この海岸と出会うまでは、もっぱらTADAと福井の海岸で拾っていたわけだが、福井の石スポットも無限にあるわけではないので、同じ海岸を何度も訪れていると、だんだん石の初心が薄れていく。そして石神様に祝福された男、TADAのポテンシャルの高さを何度も見せつけられることで心が折れた。https://note.com/embed/notes/n0196fb52723d

どんどん記憶が蘇ってくる。
次にサラブレッド K、384との石拾いである。両親が教師、祖父が旅人で作家である(たしか)サラブレッドKは、始めての石拾いで開眼した。そして私を遥かに超える石ゾーンに突入。全く雑念を感じさせない集中力。
https://note.com/ishitoumi/n/n6e9d2429324f

加えて、384との石拾いは、初めての海岸に聖地青森を選んでしまった。不覚。そこでナチュラルボーン石拾いの石ギフテッドを持つものだと判明。

石と海 第一章 ー青森編ー [一般公開中]|石の人|note 思い出その十二 〜 思い出その十五 note.com

立ち直れないほどに打ちのめされた後、
地元民マシューと石拾いに行く。そこで一般的な石への認識を突きつけられ、当時石を神格化していた私の心は限界を迎える。そして追い打ちをかけるように、石悪マシューが誕生する。https://note.com/embed/notes/na0e1a6c842b7

なぜだなぜだなぜなんだ。
石神様に石の祈りを捧げ、石聖(いしひじり・石拾いを悟った者。妄想。)を目指した私は、この報われなさに絶望していた。

そして、なぜか石の罰を受ける。
https://note.com/embed/notes/n8443ef01c0e0

ここで一つの疑問が膨らみ始める。
「青森の石を超える石がある海岸」は存在するのか?

島根、兵庫とあてもなく彷徨い始める。
https://note.com/embed/notes/n2dc55425efad
https://note.com/embed/notes/nd525f1baf6a4

それでも青森を超える石は見つけられず、諦めかけた時、愛知の海にも石があるらしいと、微かな望みにかけてなぜか自転車を走らせた。
https://note.com/embed/notes/n197bfc857bcf

愛知が青森を超えるわけもなく、
時は経ち、
水の消費が異常な男、チャリズムANDOがどこからともなく現れた。極めて不安な石の旅が始まる。https://note.com/embed/notes/n0cd4d0292539

七人の石侍のひとり、石好きださんと三重で石拾い、その後、もうやめればいいのに、とある作家さんと神奈川で石拾い。
あきらかに石力の高い二人に石の心は破壊され、私は石の初心を完全に忘れてしまったのだ。https://note.com/embed/notes/n29cca9f2bcae
https://note.com/embed/notes/n13bce80de858

ころころころ〜

どうすればいい、と水のANDOと石拾いを続ける中で、石の初心とは何かを考え、石の思い出を拾い始めた。
私は、その「心の石拾い」の重要性に気づく。

「心の石拾い」とは何か?
この時の私はまだ何もわかっていない。今これを書いている私もまだ解っていない。

ただそれが重要なことが、私に残された道はそれであることだけが、なぜかわかった。

ころころころ〜。

石神様、何かわかってきた気がします。

石は求めるものではなく、常にそこにあるものだと。

そして、石は探すものではなく、運ばれてくるものだと。

そして石は集めるものではなく、心の中にあるものだということ。

石の何が素晴らしいかと言うと、その石そのものの美しさと、その石をどう観るか、またその石の中にどのような風景、世界を見ることができるか、その奥深さである。
なのでその観測者の心が汚れていると石は輝かない。そんな気がする。いや、そんなことはない気もする。
汚れているというのは人が決める悪のことではなく、石を純粋に観ることができるか、ということである。

石石石。

ただ、石自体、素晴らしい石があることも確かである。
宝石と呼ばれるものは人の心を掴む石の代表だが、輝きが強すぎてそこに石の心は乗せづらい。
また、何の変哲もないそこらへんにあるグレーの石ころは、なかなか石世界を見出しづらい。(石聖ならできる)
そこで現れるのが、どこか趣のある、侘び寂びのある、なんとも言えない石の妙、そういった石が我々石を愛好する人の心を掴んで離さないのだ。

それが、宝石やそこら辺のグレー石とどう違うのかは言語化できない。宮田先生はそれを「いい感じの石ころ」と呼び、渡辺先生は「すべての石が美しい」と言う。それは人によってそれぞれ違うし、どこに趣を感じるかも千差万別だ。

石好きださんは、私がグレーの石だな、駐車場みたいな海岸だなと石の人らしからぬ発言をしている中、そのグレーの石の群れからひょいと一つ拾い上げ、絶妙に心にじんわりとくる佇まいの石を、石として存在させている。
これはすごいことである。
100回以上言っている気がするが、石は誰かに観測されるまで無数の石のひとつにすぎず、また地面の一部であるのだが、石好きださんが拾い上げることでこの世に存在する。本当の意味でこの世界に生まれるのだなと思う。少し大袈裟に感じるかもしれないかもしれないが、そういうことなのである。
いつも適当で曖昧にする私もここではあえて言い切っておく。

七人の石侍のもう一人、麻烏さんが拾う石も実に素晴らしい。石好きださんは石の佇まいの人。麻烏さんは石に展開する世界を広げる人だと認識している。石領域展開。これは冗談ではない。麻烏さんの石を見ていると、石の世界に引き込まれる。また、有無も言わせぬ石の表面の味わい深さがある。
これは石がすごいのであって、石を拾い上げた人とは偶然の出会いであると思う方もいるだろう、そうだ。偶然だ。100%偶然だ。
ただ、その偶然と出会える力、そしてその偶然と出会ったことに気づける力、そしてその偶然が素晴らしいことであると広げられる力。
それがないと石を石の素晴らしさとして、美しさとして観測することはできない。そして誰かがその石を、世界を広げる形でどこかに置いた時、まだ誰も気づいていない石を、自分では気づけなかった石を、わたしたちに見せてくれるのである。

海外にも麻烏さんのような石好きがいて、AVERY GREGORYさん、pebble of the dayさんもとても素晴らしい石の方々だ。

石が美しいこと、
石が美しいと思えることに感謝。

石は宇宙、宇宙は石。

石神様、わかりました。
石が素晴らしいということは。

ころころころ〜。

石修行はこれにて終了。

これからは気が向いた時に石を見つめ、
石を拾い上げ並べ、石に思いを馳せる。

実際に石を拾わずとも、
石がなくとも、
石は常にそこにある。

心の石拾い。

またいつの日か。

海で拾った石|あの海岸

この先の石日記は、またいつの日か。


384、青森へ行こう。
blog_132_青森県_230804 〜 blog_136_青森県_230805
聖地青森、五ヶ所の海岸を訪れる。
どうなることやら。
また会う日まで、ごきげんよう。

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