福岡県の海岸、石拾いの戦い2日目 |思い出その七|
石拾いの旅|福岡県遠見ヶ鼻の海岸
2016年2月6日。
社員旅行2日目。
この日は終日自由行動。昨日の夜から完全に社員旅行感はゼロだ。
デザイナーE、女性デザイナーのOとI、新人M君とT。そして僕の6人。
仲良くレンタカーで出発。
行き先は、九州最北端の岬、遠見ヶ鼻。
デザイナーEが用意周到、本やネットで探してくれていた、本命スポットだ。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995585-g9lWpKY3Ay.jpg)
着いた。
流線型に削られた崖。あふれる最北端感。風が強い。
崖の下には海があるようだが、どうやって降りるのだろうか。
崖の淵から見下ろすと、結構な高さでかなり怖い。
みんな、九州最北端の雰囲気にテンションが上がり、パシャパシャと写真を撮っていた。
とその時、異変に気づいた。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995738-wwdp0heq8h.jpg)
あれ?デザイナーIは?
どこどこ。
え。
いない。
でも降りる場所なんてないよ。
え。
Iは線の細い女性のデザイナーだ。
まさか。風に吹き飛ばされてそのまま崖の、、。
みんなの頭にちらりと過った大惨事。
いやいやいやいや、
いや
でも。
恐る恐る崖の下を見てみると。
スタスタスター。と海岸を歩くデザイナーI。
えー!!
どういうこっちゃ。
瞬間移動か。ジャンパーか。
デザイナーIがあっちあっちと指を指す。
その方角に足を進めると、海岸まで降りられるように(多分そうだと思う)崖の一部が削られている。
ちょうど、崖に沿うように坂があるのだ。
ここを、、。下っただと?
なかなかの急斜面で、足を滑らせたらまじアウト。
しかしこれもいい石を拾うため。
へっぴり腰でずらりと並んで坂を下るデザイナーたち。
怖い怖い。
なんとか全員無事に、海岸まで降りることに成功。
お尻をつきながら、坂をずりずり下ったものだから、黄土色の土がいっぱいついていた。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995711-dtnxRJJDWP.jpg)
何とも不思議で壮大な崖の風景。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995553-pbT2z7Sj7p.jpg)
地層の流線形状が、かっこいい。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995771-tLoT3vk9l4.jpg)
早速みんな拾い始めた。
どれどれ、僕も拾いますか。
昨日の志賀島は正直、普通の石だった。
種類が少なく、グレーっぽい石が海岸を埋め尽くす光景は、わくわくしない。
拾っている最中に、無数の石を見渡してこう思うのだ。「ああ、一体これは何やってるんだろう。」と、、。
しかし!
遠見ヶ鼻は違った!砂浜ベースに色とりどりの石が程よく散らばる!荒波により程よく磨かれている!
石拾いの一定基準を完全に満たしている!
ここぞとばかり、みんな夢中で石を拾っている。
おお。
石拾い!石拾い!負けるものか!
戦いは既に始まっていた。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995615-jwPXIyRbPZ.jpg)
流線地形の窪みの水たまりに石がころころあったりする。
うーん、心にグッとくる何かがある。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995805-UNQ13kwjie.jpg)
新人M君一服中。
「良い歳こいたデザイナーどもが石拾いなんかしやがって、やれやれだぜー。」
君もまたすぐ拾うんだろうが。
そのレジ袋の中身見せなさいよ。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995685-EBHy9DpWXc.jpg)
こんな魅力的造形も。
「この穴でゆっくり寝てみたいね。」とデザイナーE。
ええ、寝ていなさい。その間に素晴らしい石達を拾ってやるから!
いつもの穏やかな石拾いの心はどこへやら。闘争心全開での石拾い。
ゴゴゴゴゴ。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995795-RnKaxtuAwe.jpg)
ちょっと心を落ち着けよう。
岩場はでこぼこしたり、先ほどの流線型だったり。本当に不思議な地形で実におもしろい。
、、、、、。
てな感じで石拾い終了。
晩ご飯の為に博多にもどることに。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995855-OnouxsjEWC.jpg)
みなさん石拾いおつかれさま〜。
おいしいおいしい新鮮魚の晩ご飯。
うにょうにょ動くイカの刺身をいただく。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995735-R3v9siWEzk.jpg)
さしみさしみー。
海で拾った石|福岡県遠見ヶ鼻の海岸
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832995838-rerCYzgrJT.jpg)
さてさて拾った石はどうか。
家に持ち帰り、洗って乾かし、並べてみると、なんか地味。
水に濡れていた時は色とりどりに輝いていた石達も、乾くと色の沈んだ地味目の石に早変わり。
うぐぐ。
おまえ石拾い何回目だ。こんな初歩的な石拾いの常識を忘れるなんて。
初めての九州の石拾い、大人数の石拾いに、完全に浮かれていた。
石の聖人、石聖への道はほど遠いのであった。。
まあ楽しかったから、いいか。
![](https://ishinohito.com/wp-content/themes/ishinohito/assets/img/note/nfbae348c1d4d_1646832996728-vFikiDAudp.jpg)
それではみなさんごきげんよう。
次回へつづく、思い出その八は、
隠された聖地、福井で開眼!!強敵デザイナーTADA!
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