まだ誰にも見つけられていない石は無数にある。夢の石があるかもしれない。
2026年10月15日。
なぜだか急に書きたくなった。ので書く。
それにしても、全く石日記を書けていない。
あれ、石日記終了したのでは?
してない。なぜならあれから石を拾い続けているからだ。石と海の記録だけがどんどん溜まっていく。なぜこうも石日記は書く気が起きないのだろう。それはもう、終わったことだからだ。石の日記を書いたところで、私の石体験はあの時ピークを迎えている。
ああ、また石拾いに行きたい。秋なんだ。

まだ誰にも見つけられていない石は無数にある。
誰もただの石ころなんかに見向きもしないからだ。観測されていない石は存在しているかどうかわからないので、存在していないかもしれない。それを私は初めて拾い上げることで、その石は観測されて存在が確定することになる。しかしそれを知るのはまだ私だけであって、私がいなくなってしまえばまた、石は幻となる。

私は数年前から夢の石をつくっている。何処にもないが何処かにあるかもしれない、夢の中で拾った石。ない石に憧れて、ない石に思いを馳せる。何を言っているかわからないだろう。でも、こんなことはあるだろう。夢で見た景色、出会った人。とてもいい思い出を残したまま目が覚める。またその夢の中に入りたくても、ただの睡眠になってしまう。悪夢はあんなにも繰り返されるのに、なぜ奇跡のようなあの美しい夢を二度と見られないのだろうか。そして夢というものは、あれほどに鮮明に記憶して目覚めたにも関わらず、ものの数分、数秒にして霞んでいく。支度をして外に出ているころには、すっかり忘れて思い出すことはない。もし思い出すことがあるとすれば、偶然、その夢に似た風景や五感で感じた何かがまた訪れた時、急に視界がその夢の記憶と重なり合う。あるいは、夢の話をした時である。それを夢ではなくデジャヴと勘違いすることもあるだろう。

夢の話や宇宙の話は好きだろうか。そして、そんな話を朝までできる友人があなたにはいるだろうか。いるとすればそれはかけがえのない友人なので大切にしたほうがいい。もっと目的も意味もない、夢の話をしたほうがいい。ただ、夢日記を書くのはやめた方がいいという話もあるので、そこは各々考えて決めていただきたい。私はというと、別にいいのではないかと思っている。ただ、夢を書くこと自体が良くないというよりは、寝起きの頭で無理やり記憶を辿りながらノートに殴り書いている時、体にも脳にもある程度の負荷がかかっている気がして、それは良くないのではないかと思うことはある。まあ、それくらいのことで、夢を記すと現実との区別がつかなくなるとか、ほかにもいろいろ言われているが、正直私はそうは思わない。

なぜだろう、私は夢を夢の中で見たことがある。それどころか、その夢のさらに夢の中で夢を見たこともある。第三の夢から目が覚めて、第二の夢からも目が覚めた後の第一の夢は流石に現実かと思った。土曜日母親が寝室で洗濯物を畳んでいて、朝日が差し込んでいた。完全に覚醒したと思った。が、また目が覚めた。一人で寝室にいた。インセプションやないかい。そして、これは確実に現実であるという確信があった。

私の現実には、説明はできないが確固たる現実感がある。なので夢と現実の区別がつかなくなったことはない。夢の中で現実と勘違いすることはあるが、現実の中でこれは夢かもしれないと思うことはない。これを読んでいるあなたは、いや、それは夢の中で現実と勘違いしている可能性がありますよ、と言いたいかもしれない。確かにそうかもしれない。だが、私はその可能性を完全に無視するくらい鮮明にこの現実を捉えている、という自覚がある。少なくともそう思い込めている。みなさんもそういう思考を巡らせて、いつか私に教えてください。
夢の石、いつか拾えるといいな。
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