石川の海で石拾い、にゅるにゅる灰色石 |思い出その百二十一|

石拾いの旅|石川県の海岸

2022年11月16日。
チャリズムANDOと石スポット二箇所目へ。日が暮れ始めているのはやはり気のせいではなく、徐々に暗くなっている。
いそがねばこの後に控える石スポットを見逃すことになる。せっかく石好きださんに教えていただいたというのに!

ANDOが車を走らせる。石の旅は、行きはANDO、帰りは私が運転する。
私が運転すると、石スポットのナビと、海の様子を目視できないからだ。

急げ、急ぐのだANDO。
スピード違反はしないでね。

ブーンブーンブーン。

ブブブブーン。

ANDOはがさつだ。
なので運転が荒々しい。ハンドルさばきとブレーキタイミングがおかしい。ANDOに山道を運転させると私は酔ってしまいそうだ。
だが感謝する。あなたが運転することで私は海岸の石を凝視できるからだ。

着いた。
かなり海岸が暗くなってきている。ファーファーファー。(鳥の声)
早速石を見るとしよう。

ころころころ〜。

グレー…。グレーの石。これはひょっとして、まさか、ここまで来て駐車場に行き着いた、ということではないだろうな。
絶対に違うと思い込みたい。

グレー。だが駐車場ではない。というかここまでグレーすぎるとむしろ珍しい。そして石の質もまたすべて同じだ。

なんだか見た目はにゅるにゅるとした形と質感。手触りはさらさら。石好きださんがにゅるにゅるの石があると言っていたのでどんなものかと思っていたが、ここまでにゅるだらけとは思ってもみなかった。

ころころころ〜。
にゅるにゅるにゅる〜。

こんな石拾いは初めてだ。ほぼグレーのにゅる石で埋め尽くされた海岸。どうやって拾えばいい。色も質感も密度も同じで模様もない。ならば、あとは形の良さのみではないか。
形に一点集中。初めての試み。

にゅるにゅるにゅる〜。

湿気で少し色が変わるのだろうか、このあたりは少し薄茶っぽい。それともグレーに混じりすこし色味の違うものがあるのだろうか。その辺りの記憶が全くない。やはり日記はすぐ書いたほうがいい。
石を拾い持ち帰り、洗って並べ写真を撮った後は、満足してしまいなかなか日記を書く気がおきない。そうしているうちに月日が経ち記憶が消去されていく。
ただ写真を見ながら懐かしい気持ちで、あの海岸に思いを馳せながら書く思い出日記もなかなか悪くない。
あとは記憶がもっと鮮明だったらいいのに。

かなり海岸が暗くなり、これ以上いるとこの後の石スポットで石の判別がつかなくなってしまうのでこれにて石拾い終了。
ANDOはどうしていたのだろう。

にゅるにゅる十二石。全て同じ質の石。
思い出した。ANDOには、形のいい石を探すよう手伝ってもらったのだった。合作。この中にANDOの石もいくつか含まれている。

横のカット。同じ石。
同じ石を十二個もいらないのでここから選定することにする。

鳩さぶれ。

くるっくー。

後この二つ?なぜ。

なぜだ。

さよなら。


海で拾った石|石川県の海岸

あらためて撮った写真。こうして見るとバランスがいい。
なるほどそういうことか。当時の自分に関心。

形に特化した石は陰影は美しい。
鳩、箸置き、小判かな。

やっぱり鳩がきいている。

悪くない。久々の、趣深い石拾いだった。
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