極寒の石拾い、福井県の海岸 |思い出その三十四|
石拾いの旅|福井県浜地海水浴場
2016年12月11日。
TADAと福井にいる。この真冬に、そして雨天に、強風に、何故海にいるのだろうか。
極寒の海水浴場。もちろん人は一人もいない。
何故ってもちろん石を拾いに来たわけだが、今日の石拾い難易度はエキストラハードモード確定である。
というか悪いことは言わない、今日は拾うな。
恐ろしく寂しい海。世界の終わり。
心なしか、石が少なく見える。
寂しさに視覚が支配されているのか、満潮なのか。
潮の満ち引きも、石拾いに欠かせない情報の一つ。
傘を差しながら、懸命に石を探すTADA。
僕も負けじと、石を探す。
ころころころ〜。
適当に拾って集めてみた。雨に濡れて、輝く石たち。
極寒の石拾いで、手がかじかんでいる。
TADAはどんな石を拾ったのだろう、、TADAは、、。
TADAがおらぬ。
消えた、、。
TADAは、寒さに耐えられず、車の中に避難してしまったようだ。
当たり前だ、真冬の雨に、強風。その中で石拾い。まともな人のやることでは無い。
しかし僕はまた、普通に拾い始めた。何故だろう。この過酷な状況下にも関わらず、石拾いをやめる気がしない。意地なのか、石のプライドなのか。
この逆境が、いつもと違う石拾いが、僕の心をかき立てるのだろうか。
石ころころ、ころころころ〜。
どんな状況でも石は美しい。この海岸の石は小ぶりだが、色とりどりで、密度も高く、形も多様だ。
ころころ〜。
いつまで拾っているんだという、TADAの心の声が聞こえてきた気がするので、このあたりで石拾いを一旦終了する。
濡れていて判別しにくい中、半分当てずっぽうで拾った石たち。
近くのラーメン屋(休憩中)の入り口で雨宿りしながら、じっくりと乾くのを待つ。
ところが、全く乾かない。
仕方なく乾いた状態を予想して選別した。これにはかなりの想像力を要する。
お腹も空いたので、お昼ごはんを食べに行くことに。
そこそこ有名な、そば屋さんに入店。
福井名物の越前おろしそばに、これまた名物のソースカツ丼のセット。
ソースカツ丼を始めて見たときは、「カツにソースかけただけやん。」と思ってしまったが、今となっては卵とじのカツ丼より、ソースカツ丼のほうが好きになってしまった。美味美味。
100年続く、老舗蕎麦屋だそう。
海で拾った石|福井県浜地海水浴場
拾った石は、こんな感じ。
寄りのカット。どうでしょう。
バウムクーヘンみたいな石。
亀みたいな石。
恐竜の肌みたいな石。
最近、石の選別の速度は速くなったものの、拾いすぎて、自分の判断基準がこのままでいいのか、自信がなくなってきた。
もちろん正解なんてないのだが。
→いままでに拾ったいろいろな石
短い日記だったが、これからどんどん短くなりそうだ。なぜなら頻繁に行く石拾いと、スポットも2回、3回と同じ場所ばかり。石に対して何か感じることが少なくなり、書くことも少なくなるのだ。少し寂しい。
さあ、つぎの海へ。
次回も引き続き、TADAと大味漁港で極寒の石拾い。まだ拾うんかい。
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