石神様に聞いてみた/九州を海沿いに石拾いする旅

2026年5月24日。
先日、新石神様に聞いてみたのだが、いまいちどうなのか、わからなかった。(https://note.com/ishitoumi/n/n8a1369d0ba9f?app_launch=false)九州一周石の旅は不安なままだ。やはりまず、私の最初の師である石神様に聞くべきであった。どうかお許しください。
それにしても、すでに5月でこの暑さ。6月に石拾いをできる気がしない。雨も降るかもしれない。荷物と石の重さに潰されてしまうかもしれまい。
石神様に聞いてみたところ、なぜか私の人格で操り語り始めてしまった。石神様と私は溶け合って、何が何だかわからない。ひとまず、旅のしおりとして成立しているとありがたいのだが。
ころころころ〜。


はじめに|石神様に旅を相談した

六月後半、私は九州を海沿いに石拾いしながら一周できないかと考えていた。
条件は少し面倒だった。

・車なし
・10日前後
・石重視
・電車やバス移動(移動中に石日記を書きたい)
・海沿いをなぞりたい
・できれば無理をしない

そこで、いつものように石神様に聞いてみた。

「車なしで九州を海沿いに石拾いしたい」

すると石神様は言った。

「全部を回ろうとするな。“石の濃い場所”を回れ」

確かにそうだと思った。
石拾いは数ではない。
海岸の数でもない。
旅の密度だ。

ということで、この旅は「九州一周制覇」ではなく、車なしで海岸と港をつなぎながら、石の濃い場所を拾う旅として組み直された。

この記事はその記録であり、旅のしおりでもある。
もしあなたが「九州で石拾いをしたい」「車なしで海沿い旅をしたい」と思っているなら、そのまま使えるようにまとめておく。

全体ルート(10日)

6/19(金)福岡(展示+ANDO)

6/20(土)糸島 → 唐津

6/21(日)唐津 → 平戸

6/22(月)平戸 → 長崎

6/23(火)長崎(余白の日)

6/24(水)長崎 → 島原 → 天草

6/25(木)天草 → 熊本 → 鹿児島

6/26(金)鹿児島 → 宮崎

6/27(土)宮崎 → 別府

6/28(日)別府 → 博多 → 帰宅

石神様からの最初の助言。

「最初から詰め込むな」

海沿い旅は想像以上に疲れる。
石拾いはしゃがむ。
歩く。
見続ける。
気づかぬうちに疲れる。
だから初日に無理をしない。
これが旅全体の質を決める。

DAY1|6/19(金)福岡「旅を始める日」

―予定―

昼:福岡着
午後:Mr.展示(福岡アジア美術館)
夜:ANDOと食事
宿:ANDO宅 or 博多ビジホ

―石神様の助言―

「初日は移動するな」

旅は急に始まらない。
身体を旅へ変える時間が必要だ。
飛行機を降りたあと、福岡の湿気を吸う。
コンビニに寄る。
荷物を持って歩く。
知らない街の匂いを吸う。
その積み重ねで旅になる。

―宿エリア(おすすめ)―

・博多駅徒歩圏
・中洲ではなく呉服町寄り
・港側エリア

理由は単純。
翌朝動きやすい。
静か。
価格も比較的安い。

―石神様メモ―

「夜、港を歩け」

これはかなりおすすめ。
暗い海を見る。
旅が始まる。

時間があれば港やフェリーターミナル付近を歩く。
旅の前夜の海は少し特別だ。
何も起きない。
でも何かが始まりそうな空気だけがある。

―実務メモ―

・この日は早く寝る
・コンビニで水を買う
・翌朝の移動確認
・石袋(ジップ袋)を分ける

おすすめ分類:

「北」
「西」
「南」
「東」

あとでかなり楽になる。

DAY2|6/20(土)糸島 → 唐津「最初の石の日」

私は最初、「糸島?」と思った。
少しおしゃれ観光地の印象があった。

しかし石神様は言った。

「最初の石に向く」

旅最初の石は重要だ。
その旅の空気を決める。

―移動―

博多駅
↓ JR筑肥線(約40分)
筑前前原駅
↓ 昭和バス(約30分)
芥屋方面

―海岸―

芥屋海水浴場

―滞在目安―

2〜3時間

―石の特徴―

・白灰系
・淡ベージュ
・丸石
・漂着物あり

派手ではない。
だが静か。
旅の入口に向く。

―石神様の助言―

「最初は成果を求めるな」

急いでしゃがまない。
海を見る。
風を見る。
少し歩く。
10〜20分海を歩いてから石を見る。

石拾いは探す行為ではなく、目を慣らす行為だからだ。

―昼ごはん―

海沿い映えカフェではなく、定食屋やうどん屋推奨。
理由は単純。
午後に眠くならない。
旅が崩れない。

―夕方移動―

筑前前原駅へ戻る
↓ JR筑肥線
唐津駅

―宿泊エリア―

唐津駅徒歩10分以内推奨。

ここで平戸まで突っ込むと翌日疲れる。
石旅は余力がかなり重要。

―石神様メモ―

「夜、石を並べよ」

旅初日の石をホテルの机に置く。
写真を撮る。
名前をつけてもいい。

「乾いた灰色」
「最初の石」
「糸島の風」

意味不明で良い。
あとで旅になる。


DAY3|6/21(日)唐津 → 平戸「海が古くなる日」

午前中、唐津で軽く海へ向かう。

―海岸―

虹ノ松原周辺海岸

―滞在目安―

1〜2時間

―石の特徴―

・白灰
・平たい石
・静かな丸石

派手さはない。
しかし落ち着く。
「北九州の石」という感じがある。

―石神様の助言―

「初期に大量に拾うな」

理由は単純。
後半になるほど石は増える。
荷物は重くなる。
旅終盤に“選べなくなる問題”が起きる。
ここでは厳選。

数ではなく記憶を拾う。

―移動―

唐津駅
↓ JR+乗換
伊万里駅
↓ 松浦鉄道
たびら平戸口駅
↓ バス(約15〜20分)
平戸市街

―所要時間―

約3.5〜4時間

長い。
しかし車なし旅では、この長さがむしろ良い。

移動中に石日記を書く。
写真整理をする。
少し寝ても良い。

―平戸での考え方―

海岸を複数回ろうとしない。
1か所深く。

海が古い。
風が強い。
石は黒灰色。
少し穴があり、硬い。

時間を生きてきた顔をしている。

―おすすめエリア―

平戸港周辺+近場海岸

無理に移動しすぎない。
歩いて届く範囲を濃く見る。

―石神様メモ―

「平戸では時間を忘れよ」

急ぐ場所ではない。
旅の速度を落とす場所である。

夜の港も良い。
少し湿った空気。
静かな道路。
遠くの波音。
旅が深くなる。

DAY4|6/22(月)平戸 → 長崎「港と余白の日」

朝、少しだけ海を見る。

―石神様の助言―

「朝の海を一度見よ」

昨日拾った石を持って海を見ると良い。
同じ場所なのに、少し違って見える。

旅は、繰り返しの中で濃くなる。

―移動―

平戸バスターミナル
↓ 西肥バス(約40分)
佐世保駅
↓ JRシーサイドライナー(約2時間)
長崎駅

―所要時間―

約3時間

―疲労度―

★★☆☆☆

車窓がかなり良い。
海沿いを走る時間もある。
ここは石日記時間。
写真整理時間。
ぼーっとしても良い。

―宿エリア(おすすめ)―

長崎駅〜大波止周辺

理由:

・港が近い
・静か
・路面電車が便利
・翌日の行動が楽

ホテルは新しさより、

「静か」
「机が広い」
「港側」

優先。

夜に石を並べるから。

―海岸(余裕があれば)―

伊王島方面

ただし必須ではない。

ここで重要なのは“拾うこと”ではない。

―石神様メモ―

「長崎では拾わぬ勇気を持て」

長崎は旅の呼吸の日。

港を歩く。
喫茶店へ入る。
ノートを書く。
写真を整理する。

石の旅なのに石を拾わない。

しかし、その空白が後半を濃くする。

DAY5|6/23(火)長崎「余白の日」

この日は意図的に予定を薄くする。

―テーマ―

石を拾わない日を作る

理由は単純。
疲労回復。
そして記憶整理。

石拾い旅は想像以上に疲れる。

歩く。
しゃがむ。
見続ける。

気づかないうちに脳も疲れている。

だから休む。

これがかなり重要。

―おすすめ行動―

・港周辺散歩
・喫茶店
・坂道を歩く
・古本屋
・ホテルで石整理

―ホテル時間にやること―

拾った石を並べる。
写真を整理する。
旅メモを書く。

おすすめ記録:

「どんな色だったか」
「どんな音だったか」
「何を思ったか」

完璧に書かなくていい。

数行で十分。

あとで旅になる。

―雨なら―

むしろ良い。

長崎は少し雨が似合う。

ホテルで日記。
石撮影。
SNS下書き。
旅の整理。

それで良い。

―石神様メモ―

「石を拾わぬ日が、石を濃くする」

ここで焦らない。
後半に効いてくる。


DAY6|6/24(水)長崎 → 島原 → 天草「今回の核」

石神様は言った。

「天草では予定を空けよ」

今回の旅で最も“石の時間”が流れる場所になる可能性が高い。

急がない。
詰め込まない。
長居前提で行く。

―移動―

長崎駅
↓ JR
諫早駅
↓ 島原鉄道(約1時間強)
島原港駅
↓ 徒歩
島原港
↓ フェリー(約30分)
鬼池港(天草)
↓ バス
本渡方面

―所要時間―

約4〜5時間

―疲労度―

★★★☆☆

少し長い。
ただ、この移動自体がかなり良い。

特にフェリー。

ここは今回の旅の名場面になる可能性がある。

―フェリー時間の使い方―

スマホを閉じても良い。
海を見る。
風を見る。
ぼーっとする。

石神様メモ:

「暇で良い」

旅の中盤は少し空白が必要だ。

―宿エリア(おすすめ)―

本渡周辺

理由:

・飲食店がある
・スーパーがある
・バス移動しやすい
・宿価格が比較的現実的

旅後半は「便利さ」が少し効く。

―海岸―

白鶴浜周辺(体力次第)

―滞在目安―

3〜5時間

―石の特徴―

・白
・青灰
・丸石
・半透明系が混ざることもある

ここは成果を急がない。

海を見ているだけで終わってもいい。

そのくらい余白向き。

―石神様メモ―

「拾えなくても良い」

旅には“何も起きない時間”が必要だ。

そして、なぜかそういう時間ほど後で残る。

DAY7|6/25(木)天草 → 熊本 → 鹿児島「地球の日」

旅は南へ向かう。

ここから海の雰囲気が少し変わる。

世界が急に地球っぽくなる。

―移動―

本渡周辺
↓ バス
熊本駅
↓ 九州新幹線
鹿児島中央駅

―所要時間―

約4〜5時間

―疲労度―

★★★★☆

やや高い。

この日は“移動旅”と割り切る。

無理に詰め込まない。

―宿エリア(おすすめ)―

鹿児島中央駅周辺

理由:

・翌日移動しやすい
・価格安定
・飲食店が多い
・疲れていても困らない

旅後半ほど駅近が正義になる。

―海岸―

磯周辺(桜島ビュー)

市電+徒歩でアクセス。

―石の特徴―

・黒
・火山石
・多孔質
・重い

ここでは“軽さ”ではなく“重さ”を見る。

旅で最も地球感がある。

―石神様メモ―

「重さを感じよ」

ここでは綺麗さを探さなくていい。

火山の時間を見る。

地球を見る。

DAY8|6/26(金)鹿児島 → 宮崎「光の日」

海の印象がまた変わる。

終盤に入り、旅が少し明るくなる。

―移動―

鹿児島中央駅
↓ JR日豊本線
宮崎駅

かなり長い。

しかし車窓が良い。

―所要時間―

約4〜5時間

―疲労度―

★★★☆☆

この日は“移動を旅にする日”。

石日記を書く。
写真整理をする。
少し眠る。

それで良い。

―宿エリア(おすすめ)―

宮崎駅周辺

理由:

・安め
・飲食豊富
・翌日の移動が楽

―海岸―

青島周辺

―石というより見るもの―

地層。
波。
割れ。
線。

ここでは“拾う”より“見る”。

旅の終盤は感覚が変わる。

最初は色を見ていた。
途中から形を見る。
最後には時間を見る。

―石神様メモ―

「見る旅に変えよ」

終盤は無理に成果を作らない。

見るだけでも十分。

DAY9|6/27(土)宮崎 → 別府「旅を閉じる日」

ここまで来たら、もう頑張らない。

疲れていて良い。

少し寂しくなっていて良い。

旅が終わりに向かっている証拠だから。

―移動―

宮崎駅
↓ JR日豊本線
別府駅

長い。

寝てもいい。
書いてもいい。
窓を見てもいい。

―所要時間―

約4〜5時間

―疲労度―

★★★☆☆

ここは無理しない。

―海岸―

上人ヶ浜周辺

―石の特徴―

・柔らかな灰
・丸石
・穏やか

旅終盤の海という感じがある。

激しくない。

少し静か。

―温泉―

古い共同浴場推奨

旅の終わりは湯が良い。

石神様メモ:

「湯で旅を閉じよ」

海を見て、湯に入り、少しぼーっとする。

これで十分。

DAY10|6/28(日)別府 → 博多 → 帰宅

いよいよ帰る。

少しだけ現実へ戻る。

―移動―

別府駅
↓ 特急ソニック(約2時間)
博多駅

―帰る前にやること―

石整理。

机やベッドに並べる。

おすすめ分類:

北(糸島・唐津)
西(平戸・長崎)
南(鹿児島)
東(宮崎・別府)

並べると旅が見える。

「ああ、九州を少し触ったのかもしれない」

そんな感覚が残る。

―石神様から最後の助言―

「急ぐな」

九州は広い。

全部見ようとすると薄くなる。

一つの海を深く見る。
一つの石を長く見る。
そして疲れたら休む。

石は逃げない。

むしろ、こちらが少し遅くなった時に見えてくる。

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