石世界
ひとつの石を観測する、石のための時間。
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水辺に集まる蛍の光のよう。碧黒に散らばる鶯色が絶妙。神奈川の海の石。
薄く積もった雪と散らばる石のよう。美しい白と滑らかな肌合い。記憶が曖昧だが、たぶん三重の海の石。
遠い昔、はるか彼方の銀河系で。ライトグレーとダークグレーをベースに走るワインレッドが美しい。何処かの海の石。忘れた。
夕焼けに砂漠と風。飛行機雲。マーブリングのような淡いピンクとベージュが美しい。青森の海の石。
石鹸のよう。ミントの香りがしそう。ペールトーンのターコイズブルーにホワイトのグラデーションが美しい。触り心地はさらさら。神奈川の海の石。
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