石好きの人と三重の海で石拾い、無限の石 |思い出その百二十六の二|
2023年4月8日。
石好きださんとの石拾い。一旦昼休憩に入る。
石が拾える海岸の近くには飲食店があまりない。大体、どこだってそうだ。
ここにはハンバーガーのチェーン店はあるが、せっかく三重まで来たので地元の店がいいとなり、近くにある洋食店(だと思う)に入ることに。そこでカレーライスとミックスジュースを頼んだ。カレーライスはいたって普通の素朴な家カレー。石拾いで体を動かした後なので何を食べてもうまい。エネルギー。食事中もずっと石の話をしていた。TADAと石拾いに行った時も、もちろん石の話をしているが、石好きださんとは、移動中も食事中も石の話。石、石、石。それでも石話はつきない。
勢いよく食事を済ませ、先ほどと同じ石スポットへ向かう。
そのあとで少しだけ場所を変えて石拾いをすることにした。この辺りはかなり長く石の海岸が続いていて、石の種類が急に変わったりはしないが大きさなどが若干違うらしい。
石拾いの旅|三重県の海岸

またやってきた。2ラウンド目に突入。
思ってみれば、同じ海岸で数時間石拾いをするのは稀だ。私は遠出をした時はいつも三、四ヶ所の海岸を一時間ごとにまわる。

これからまたモノクロの石の海岸を歩きながらひたすら石を拾い続けるのだ。

石が拾われ、並べられた形跡がある。石の人々の仕業だ。

とても天気が良く、雑草も綺麗だ。

デジャブ。

ざざざん。ざん。

ざん。

いつも思うが海岸にも草木はたくましく育つのだな。

そしてはじまる無限石拾い。

ころころころ〜。

前回も書いたが、まったく石の良さが伝わらない。
石の質も触り心地も模様もいいのだが、それが写真ではわからない。

この無数の石の中で、稀にとても変わった模様の石もあったりして、それを探し拾い続ける。
すでに石好きださんの姿は見当たらない。石ゾーンに突入し石と同化しているのだろう。

黒、白、グレー、時々ベージュ。

ころころころ。

しばらく石を拾って疲れたら、ぼーっと石と海を眺める。



そしてまた拾う。

一通り拾ったので、石好きださんと拾った石を選定して少し場所を移動することに。石好きださんの石は、どれどれどれ。
海で拾った石|三重県の海岸

どどん。
いい!
さすがです。石拾いの戦い。いや、戦う気にはならない。石の好みが随分違うからだ。石拾いはこれだから面白い。共通認識としていい石もあれば、全くそうでない石もある。自分だけが好きな石。なぜいい石なのか分からないところがまた面白い。言語化できそうでできない。
それにしても、またしても寄りで撮るのを忘れている。悲しい。
この中で特に面白い石は、上下に一番長い縦一列の、上から三番目、白に黒の三本線の石。獣による引っ掻き傷のような荒々しくかっこいい石だ。

こちらが私が拾った石で、選定後のもの。なんだか地味な気がする。この中で気に入っているものは、一番右の縦一列、一番上の、雪景色に枝のような石と、一番下の縞模様の石。この石は黒と灰色だが縦にするとスイカのようで面白い。

さよならする石。今見ると下段の左と右の石はいい気がするのだが。

ファイヤー石。これは持ち帰ったかどうか、覚えていない。
この石、映画キャスト・アウェイに出てくるウィルソンに似ている。ウィルソンは、トム・ハンクス演じる主人公のチャック・ノーランドが無人島に一人で生活して、半分頭がおかしくなった時、自分の手形の血のついたバレーボールが人格を持った(ように思えた)存在だ。大好きな映画の一つなのでみなさんも観てほしい。
これにてこの海岸での石拾いは終了。
この後場所を少し変えて最後の石拾いをするのだが、その前に道の駅で休憩することにした。
そこで、なんと石好きださんの今まで拾った石コレクションを見せていただくことに。
がさごそがさごそ。
石好きださんは、おもむろに車から石を取り出し、道の駅のベンチに並べ始めた。
こ…これは!!

ああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あー
つづく。
ごきげんよう。
石の人の石の本。「海辺の石」。石と石拾いへの思いが詰まった一冊です。
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