ワープする石、三年ぶりの福井の海で石拾い |思い出その百十七|
2022年11月3日。
引き続き、福井の海で石拾い。
TADAがずんずん歩き次の海へと向かう。
前回の海岸で満足の石拾いを終えたはずなのに、あと3か所の海で石を拾う予定だ。石拾いの旅は終わらない。ちなみに、福井にかかわらずTADAとの旅に一般的な観光は含まれない。
天気がとてもいい。
福井は50%くらいの確率で曇りか雨になる。雨だろうが構わず石拾いはするのだが、やっぱり晴れの方がいい。福井の綺麗な海は輝くし、なにより雨で石が濡れると色の判別がつきにくいのでやっかいだ。
何度も書いているが石拾いのできる海岸付近は観光地化されていない。海の見える街が穏やかで心地いい。ただ、近くにまったく飲食店がなかったりして困ることがしばしば。
チュンチュンチュン。
ずんずん歩くTADA。
ずんずんずん。
民家があって海が見える。風がとても心地よい。
福井に住んでしまおうか。と思ったりする。
いい。
海。
もう少し歩く。
ざざざんざん。ざざーん。
景色が良くて、つい写真をたくさん撮ってしまう。
するとTADAが消えた。
待ちなさい。先に海岸へ行き、いい石を独り占めする気だ。
待て待て待てーい。
どこや。
石拾いの旅|福井県の海岸
TADAを追いかけていたら、海岸に着いた。
石はこんな感じ。あれ、、駐車場ですか?
まだ駐車場の説明はいるのだろうか。これを最後にしよう。
一見グレーの石ばかりが落ちている駐車場のような海岸のことを私はそのまま駐車場と呼んでいる。地味でシンプルな石にも趣があり、いい石がたくさんあるので石の人としてこの言葉を連発するのはどうかと思うのだが、しかたない、思ってしまう。
これから石拾いを始める方のために書いておこう。大半の海岸の石は遠目にはこのようなグレーの印象で、よく観察すると面白い形や色、模様の石があったりする。その中から自分の心に響く石を見つけ出す。そして思い出の石として心にしまっておく。
それは自分のためだけの、旅の記憶、海の記憶なのだ。
どこからか水が流れている。ちょとちょろと小さな流れを作り海に流れているようだ。
どうやらこの岩?土?から流れ出ているらしい。
激しすぎない、そこそこの波。しかし油断は禁物。波打ち際の石拾いで足を濡らすとこの後のやる気が一気に削がれてしまう。
土、岩壁をよく見ると石の塊が無数に飛び出している。
とくに気になる石はない。
グレーの中に、赤い石がちらほら。水に濡れるとグレーは黒っぽくなり、赤い石はより赤くなる。雨の日の石拾いの難しさがこれでわかるだろう。
だがなぜか、濡れた石のある波打ち際に体が吸い寄せられる。
新しい石が流れ着いているのではないかという淡い期待と、発色のいい石に見せられてしまう。乾いたらまた変わってしまうとわかっているのに。人間とは愚かなものである。
とても綺麗な海。写真ではまったく伝わらないがグレーやベーシュの石のなかに、何やらうねうねとした模様の石が紛れている。これはなんだ。この海岸の石の大きな特徴である。
うねうねうね〜。ってわからない。
ちょっとまて、そういえばTADAはどうした、どこにいる。全くTADAの動向を追えていない。
そのまま、石拾いは終了。
拾った石はこんな感じ。赤黒い石と、うねうねの石。時空を超えるトンネル、ワープしているような模様だ。ここまでうねうねした模様のものは、他の海岸ではなかなか見ることがない。
うねうねシリーズ。
海で拾った石|福井県の海岸
あらためて石を撮った。結局全部うねうね。赤黒い石は放置した。このうねうねのワープ石は海岸の特徴であり、記念である。
すこし角度を変えたカット。ほぼ変わらない印象。そしてうねうねの良さが全く伝わっていない。いい感じに撮った写真は、またいつの日か。
→いままでに拾ったいろいろな石
そしてTADAはどこへ行きどんな石を拾ったのか。
またしても記録できず。石の人失格である。
次回も、引き続きTADAと福井で石拾い。今度はTADAの動向もチェック!
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