空想の浜
いつか見た浜は夢かもしれない。この世のどこかにありそうで、どこにもない奇跡の浜。
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石が転がる音がする。水面のゆらぎが心をなでる。空想の浜。

虹色に輝く浜。あれは幻のはずなのに部屋の隅に転がる一粒の美しい小石。

空想の石浜の水面がきらきら揺れる。石は黙って何も語らないけれど、何万何億年の物語がある。





豆菓子十二石を水に落とした。思い出を石に込めて。福井の海より。

惑星転がる浅瀬
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